『凪原…君』 いつも無表情の有明の顔が少し驚きの色を含む 片付けを手伝いながら、気づかれぬよう横目でちらりと彼女に視線をやる 肩で切りそろえられたストレートボブが、さらさらと揺れて眩しかった 真剣な表情で片付けていく様子からも、男子の会話の中で有明の名前が絶えず上がるように、綺麗な子だと思った。