「全然平気じゃないだろ お前…泣い『そういえば、みんな部活とか用事は?
私、しばらく休んでくから行って。
間に合わなくなる。 あなた達ももう行って良いから。』
凪原の言葉に被せるように言い放つ。
まだ気が収まらないといった顔の中川や朝陽、心配そうな菜々達を無理矢理追い出す。
2人の男子は申し訳なさそうに出ていった。
保健室は放課後だから生徒は誰もいない。
保健の先生は職員会議で席を外している。
静かな空間が心地よかった。
誰も使っていない真っ白なベッドに腰かける。
窓から入る午後の陽射しが微かに残る春を感じさせる。
