悪魔失格 – スクールカースト –

睡魔なんてお構い無しに先生が指名する


周りが少し騒がしくなる

凪原と私はいつも成績で上位を争っているからだ


先生も少しはそれを意図したのかもしれない


問題にさっと目を通して眠たい頭で数式を立てノートに計算する。

凪原はもう立ち上がって黒板に回答を書き始めようとしている 。

彼はむかつくくらいできる。

いつも試験の度に学年1位をとるのは大抵彼だ


部活でエネルギーを消費した後にどこにそんな力が残っているのだろうといつも疑問に思う。


立ち上がって数式を黒板に書いている凪原の横に立って自分も回答を書き始める。

こうして並んでみるとやはり彼は背が高い
自分も女子の中では朝陽とまではいかないが背は高い方なのに凪原の横に並べば、小さくなった気分になる。