お昼をすぎた5限目は特に眠たいものだ。
窓から差す午後の暖かい光に、お昼ご飯を食べたばかりの身体は緩やかに体温が上がって眠たくなる。
黒板の文字をノートに書きつけながら、眠気に襲われそうになる度にペン先で手の甲を刺して刺激する。
私の斜め前の凪原に視線をやると、相変わらずの無表情でノートをとっている。
そんな彼に熱い視線を送る女子が数名。
彼はもしかしたらロボットなのかもしれない
だからなんでも完璧にこなすし、眠さにも襲われない 。
今流行りの人工知能で私の考えまで読み取ってしまうんだ…なんて、ありえないことを考えてしまうほど猛烈な睡魔に襲われている。
「じゃあ、ここの(1)を有明で(2)は凪原 前で解いてくれ。」