はっと有明が目を見張る。



その一瞬、時が止まる。


この華奢な腕を、今離してしまったら、有明が自分の前にもう二度と現れてくれないような気がした。


そして、それに強く恐怖を感じている自分を、どうしても見逃すことができなかった。