しかし、しばらくするとバタバタと複数の足音が廊下の端から近づいてきて、声が聞こえてきた。
いたー?
いない、いない。
どこいっちゃったんだろう…
そのやり取りから大体の状況は理解できた。
横目ですぐ隣にいる凪原君を見ると、そんな私の視線に気づいたのか少し申し訳なさそうに眉を寄せた。
うちの学校では、花形の運動部といえば、やはりサッカー、バスケ、テニスで、その中で特にうちの学年のサッカー部連中の人気は学年を超えても高かった。
休み時間のたびに追い回されるなんて可哀想に、と同情をせずにはいられない。
そんなとき、ガラッと教室の後ろのドアが思いっきり引き開けられる音がした。
本能的に、危険を感じる。
教室の後ろから全体を見渡したときは、私達の姿は見えないけれど、前に近づいて横から覗かれでもしたら一貫の終わりだ。
私が不安になっているのを察したのか、背中にそっと腕を回され、より一層距離が縮められる。 互いに至近距離で身を寄せ合っているこの体勢では、心臓がうるさくてやっていられない。
こんなに凪原と密着しているところを見られでもしたら、明日から私の下駄箱は虫と画鋲の巣窟になるに決まっている。
凪原のタオルのことで朝陽達にからかわれっぱなしだったことや今こうしてまた新しい厄介事に巻き込まれていることを考えると、終始凪原に振り回されているような気がして悔しかった。
そんな私の気持ちなど知るはずもない凪原は、ぎゅっと固く身を寄せる。
いなくないー?
そっちも見てみようよー
女の子達の足音がパタパタと近づいてくるのが聞こえて、もう限界だと思い、急いで凪原に視線をやる。
彼は相変わらず冷静なまま、じっと私を見つめ返してきた。その瞳が、大丈夫だ、と言っているのがはっきりと読み取れた。
より一層凪原が強く私を引き寄せるのに合わせて、前から覗かれてもなるべく見えないように身を縮こめて凪原に体を密着させる。
いたー?
いない、いない。
どこいっちゃったんだろう…
そのやり取りから大体の状況は理解できた。
横目ですぐ隣にいる凪原君を見ると、そんな私の視線に気づいたのか少し申し訳なさそうに眉を寄せた。
うちの学校では、花形の運動部といえば、やはりサッカー、バスケ、テニスで、その中で特にうちの学年のサッカー部連中の人気は学年を超えても高かった。
休み時間のたびに追い回されるなんて可哀想に、と同情をせずにはいられない。
そんなとき、ガラッと教室の後ろのドアが思いっきり引き開けられる音がした。
本能的に、危険を感じる。
教室の後ろから全体を見渡したときは、私達の姿は見えないけれど、前に近づいて横から覗かれでもしたら一貫の終わりだ。
私が不安になっているのを察したのか、背中にそっと腕を回され、より一層距離が縮められる。 互いに至近距離で身を寄せ合っているこの体勢では、心臓がうるさくてやっていられない。
こんなに凪原と密着しているところを見られでもしたら、明日から私の下駄箱は虫と画鋲の巣窟になるに決まっている。
凪原のタオルのことで朝陽達にからかわれっぱなしだったことや今こうしてまた新しい厄介事に巻き込まれていることを考えると、終始凪原に振り回されているような気がして悔しかった。
そんな私の気持ちなど知るはずもない凪原は、ぎゅっと固く身を寄せる。
いなくないー?
そっちも見てみようよー
女の子達の足音がパタパタと近づいてくるのが聞こえて、もう限界だと思い、急いで凪原に視線をやる。
彼は相変わらず冷静なまま、じっと私を見つめ返してきた。その瞳が、大丈夫だ、と言っているのがはっきりと読み取れた。
より一層凪原が強く私を引き寄せるのに合わせて、前から覗かれてもなるべく見えないように身を縮こめて凪原に体を密着させる。
