そんなこともあったなあ、と、笑ってしまう。 あの時の私は、まだ魁人への恋愛感情はなかったから、 ただ大事な弟みたいな存在に魁人のことが、 純粋に大好きだったんだろう。 私はドラム缶の中に入った。 ・・・暗い、寒い。 もう秋なのに、ほぼ部屋着の状態の私。 半袖に薄手のパーカーにスウェット。 そりゃ寒いに決まってる。 だんだんあたりも暗くなってきて、 公園の時計が夜の7時を教えてくれた。