沙「今日も1日頑張るとするかぁー」

今日は、どんないじめが待ってるのだろうかと思いながら階段を降りていく。

めんどくさいので、朝ごはんは抜きでいいや。
あたしが住んでいる家には、
叔父さん
叔母さん
兄の安藤圭太
がいる。

でも、本当の親はあたしが5歳の時に事故でなくなった。今住んでいる家の人は、遠い親戚。
だから、あまり血が繋がってないあたしを嫌っている。しかも、地味子だから尚更だ。気にくわないことがあると、叔父さんと叔母さんは暴力を振るってくる。兄なんかは、
圭「お前なんか、ブスブス子だ」
だって。もうね、殴られるのも色々言われるのも痛くもかゆくもない。

痛みを感じなくなったのは、いつからだっけ?

あたしは、黒のウィッグを三つ編みおさげにし、黒のカラコンをして「いつの時代のだよ」って言うような分厚いメガネ(度は入ってません)をして学校に出かけた。

沙「行ってきます」