台は2人で1台使えるほど多くないので、私達は4人で隅の1台を確保した。
カゴから球を数個ポケットに入れて持ってき、打ち合いを始めた。
ミスをしたほうが交代というルールで、和気藹々とお喋りをしながらラケットを振り続ける。
最初は私と絵里香。
パーン、パーン、パーン…
「そういえばみんなさ、昨日あのドラマ見た?4話」
パーン、パーン…
「私昨日家着いてからすぐ寝ちゃった~」
「さくらも見てな〜い」
「あたし見たよー!ヤバかったよねッ!」
パーン、パーン、パーン…
「んねー!あの女の子絶対先輩のこと好きだと思ったらまさか…」
「あー!ダメダメ!言わないでッ!さくらまだ見てないんだからぁ!」
「ネタバレ禁止だよー!…って、あッ!」
ドラマの話で盛り上がっていたらつい球を見逃してしまった。空振り。
「いえーい!モッチー次あたしと交代だよー」
綾音が待ってましたと言わんばかりに勢いよく立ち上がり、台に付いた。
「じゃ、エリ対アヤだね~。次ミスったほうがサクと交代だよー」
パーン、パーン…
「あっ、アヤ!アヤの好きな俊樹先輩が来たよぉ~」
「ッ!サ、サクうるさいよッ!」
パーン、パーン、パーン…
「今言ったのさくらじゃなくてモッチーだよー?」
「え?モッチー?めっちゃサクの声に聞こえ…あぁ!」
綾音の打った球は勢い余ってオーバー。
「アウトー!エリ強いね~!さくら、ちょっと本気でやる!」
「でももう時間ないよ~」
絵里香は勝ち誇ったような笑みを浮かべて時計を指さした。
時間は、朝練終了の五分前。片付けないといけない時間だ。
私達は手分けして周囲に落ちている球を拾い集めてカゴに戻した。
「さくらまだ1回も打ってないのに~」
3階に戻る途中、さくらがそう言ってうなだれた。
「じゃあ、放課後練習はエリ対サクから!見学はあたしとモッチー!さ、いこ!」
綾音が皆の背中を順番にバシバシ叩きながら猛スピードで階段を駆け下りていった。
カゴから球を数個ポケットに入れて持ってき、打ち合いを始めた。
ミスをしたほうが交代というルールで、和気藹々とお喋りをしながらラケットを振り続ける。
最初は私と絵里香。
パーン、パーン、パーン…
「そういえばみんなさ、昨日あのドラマ見た?4話」
パーン、パーン…
「私昨日家着いてからすぐ寝ちゃった~」
「さくらも見てな〜い」
「あたし見たよー!ヤバかったよねッ!」
パーン、パーン、パーン…
「んねー!あの女の子絶対先輩のこと好きだと思ったらまさか…」
「あー!ダメダメ!言わないでッ!さくらまだ見てないんだからぁ!」
「ネタバレ禁止だよー!…って、あッ!」
ドラマの話で盛り上がっていたらつい球を見逃してしまった。空振り。
「いえーい!モッチー次あたしと交代だよー」
綾音が待ってましたと言わんばかりに勢いよく立ち上がり、台に付いた。
「じゃ、エリ対アヤだね~。次ミスったほうがサクと交代だよー」
パーン、パーン…
「あっ、アヤ!アヤの好きな俊樹先輩が来たよぉ~」
「ッ!サ、サクうるさいよッ!」
パーン、パーン、パーン…
「今言ったのさくらじゃなくてモッチーだよー?」
「え?モッチー?めっちゃサクの声に聞こえ…あぁ!」
綾音の打った球は勢い余ってオーバー。
「アウトー!エリ強いね~!さくら、ちょっと本気でやる!」
「でももう時間ないよ~」
絵里香は勝ち誇ったような笑みを浮かべて時計を指さした。
時間は、朝練終了の五分前。片付けないといけない時間だ。
私達は手分けして周囲に落ちている球を拾い集めてカゴに戻した。
「さくらまだ1回も打ってないのに~」
3階に戻る途中、さくらがそう言ってうなだれた。
「じゃあ、放課後練習はエリ対サクから!見学はあたしとモッチー!さ、いこ!」
綾音が皆の背中を順番にバシバシ叩きながら猛スピードで階段を駆け下りていった。



