なので、俺(私)達は、お互いの事を諦めた。


そして、約束した。


来世で、また会おうと……


そして、今がその来世。


前世の執事は、心音だ。


心音が見ている夢は、前世の夢。


俺(私)達が、別れ話をして、約束をしているところだ。


心音にも、前世の記憶を思い出してほしい。


そうすれば、前世の約束を叶えられるから。


そして、心音が夢を見て、悲しむ事はないから。


心音は、気付いていないけど、心音はこの夢を見ると、いつも泣いている。


だから、いつも、俺が心音を起こす前に、涙を拭いている。




俺が、前世の記憶を思い出したのは3年前、執事として、如月家で働き始めた頃。