離婚前提策略婚。【改訂版】

「…つーかあんたの車どこ?早く帰ろ」

「勝手に帰れば。勝手に来たんだし」

「…だから男に相手にされないんだよ」

「は?!なんか言った?!」

「なんでもない。華乃と一緒に帰るから、俺の車帰しちゃったんだよ」


は?!帰したって、こいつにお抱え運転手がいるの?!


「そんなのわたしに関係ない!」

「冷たいな。俺ら夫婦になったのに」

「戸籍だけね!」

「その戸籍一つで半年間あんたは俺と運命共同体なんだけど」


う、運命共同体!?


「知らないわよ!入籍したらそれでいいんじゃないの!?わたしの生活に入り込まないでよ!バイト先に来るなんて二度としないで!」

「あのな、あんたもう24だろ?結婚なめてんの?ほんとに同い年かよ」


──なにこいつ。めちゃくちゃムカつく。


「なめてるもなにも偽装結婚なんだから入籍すれば充分でしょ」

「俺、会社を継ぐ気はないけど、立場上次期社長なんだよ」

「だから?わたしには関係…」

「頭悪いのか?ここまで言ってわかんねぇのかよ。俺が次期社長なら、あんたは次期社長夫人なんだよ」


……。