離婚前提策略婚。【改訂版】

皆、お客さんが誰もいないのをいいことに、普通にあいつと話してる。そしてあいつも普通に受け答えてやがる。


…ありえない。


あんなはっきり言っちゃったら、これ以上誤魔化しようがないじゃない。なんなの?何考えてんの?もう、わたしへの嫌がらせとしか思えない。


「ちょっと!!」


皆が一斉にわたしを見る。


「あんた一体どういう…」

「「「おめでとう!!」」」

「……は?」


お、おめ?


「おめでとう華乃ちゃん!」

「華乃さん!入籍おめでとうございます!」

「やっぱり冗談じゃなかったんだね!なんだよ隠すことないじゃん」

「え、えっと、あの、」


なにこれ。なんでこんな祝福ムードに…


「華乃、すごくいいお店で働いてるんだな。こんなに祝福されるなんて俺ちょっと感動したよ」


はあ?!こいつ頭おかしくなったの?!


「華乃さん!どうやってこんな素敵な人掴まえたんですか?!めっちゃ羨ましい!」

「素敵?!」


どうやって返したらいいんだ!こいつが素敵だなんて欠片も思えないのに!