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「ただいま!」

「あら、お帰り!昨日はどこに行ってたの?!何度も電話したのに!」

「お母さん!來乃は?!」

「來乃?部屋にいるはずよ」


來乃の部屋がある二階まで駆け出す。


「來乃!」


勢いよくドアを開けると、ベッドに寝そべっていた來乃が驚いてわたしを見る。


「華乃姉、お帰り!どうしたの?」

「どうしたのじゃないでしょ!わたしに何か言うことないの?!」

「…あ~、勝手にごめんね☆」


こいつ…!


「ふざけないで!あんたが書いたのね?!」

「いいじゃん別に!どうせ結婚するんでしょ?龍成さん急いでるみたいだったし、あたしが書いたって問題ないでしょ」

「なに言ってるの!こんな大事なこと…」

「どうしたの?遅い時間に騒ぐなんて」

「お姉ちゃん…」

「莉乃姉…」