「…あなたにもそのうちわかるわ。とにかく資料を読んで!わたしは会議に出席するから!」

「会議って第三会議室だかでやってるやつか?」

「え?違うわよ。第二ホールのプレゼンも込みの会議…。」


なぜか麻友ちゃんの表情が止まる。


「第三会議室で会議だなんて誰が言ったの?」

「は?…専務だったかな」

「どこで?」

「エレベーターの中」

「……」


瞳が揺れてる。珍しく唇を噛む麻友ちゃん。


思った以上に深刻そうだな。何がかはわかんねぇけど。


「…龍成。そこの資料、大至急読みなさい。わたしが戻るまで全てを完璧にして。それまで部屋から出さないから」

「は!?何言ってんだよ!完璧って、どんだけ量あると思ってんだよ!」


一メートルはあるだろ!無理だっつーの!