離婚前提策略婚。【改訂版】

「お前な…。俺がここまでくるまで、どれだけ大変な思いをしたか」

「あー、そこらへん詳しく聞きたいわ。ギャルとホテルにいたところは特に詳細に」

「…お前だってあいつといただろうが」

「あっ…あれは…。なんでもない」

「誕生日に男とあんなとこにいて、なんでもないわけないだろ」

「本当になんでもないの!」

「それなら俺もなんでもない」

「龍成の場合は通用しない」

「ふざけんな。お前のせいで俺、女に欲情しなくなったっつーの」

「…はあ?」

「どうしてくれる。俺の体、使い物にならなくなったら」

「ななな何言ってんのよ!知らないっ!わたしのせいにしないで!意味わかんない!」

「責任とれよ」

「責任?!責任って…」


不意に左手を取られ、薬指に指輪がはめられる。


…あの指輪だ。


また、涙が滲む。


「俺と、結婚して下さい」