離婚前提策略婚。【改訂版】

「奏、これ、どうやって見んだよ」


リビングにいた奏にディスクを手渡す。


「なんだこれ」

「知らね。麻友ちゃんからだと」


ケースからディスクを取り出し、奏がプレーヤーにセットする。


「見方もわかんねぇのかよ。お坊ちゃま」

「…てめぇ。休みの日に家にいるなんて相当暇なんだな。狙ってる女はどうした。ふられたのか?」

「うるせぇな、関係ねぇだろ。お前こそ今来た女、本命か?めちゃくちゃいい女だったけど、お前のタイプとは違うだろ」

「あんな怖ぇ女、本命なわけあるか。やっぱ図星なんだな。話変えやがって」

「うぜぇな、夜会うんだよ。今日うまくいったら出てけよ。お前の居場所なんてないんだからな」

「んなこと言われても…」

『龍成、久しぶりだな』

「「──」」


映し出されたテレビの画面には、社長室の椅子に座る親父がいた。


「うわ。久しぶりに見たわ、お前の親父」

「マジでなんだこれ」


親父にこんな趣味があったとは。