離婚前提策略婚。【改訂版】

俺の気持ちをわかってもらおうなんて思わない。そんなの無理に等しい。

だから余計な口出しはしないでほしい。俺だってそれなりに苦しんでるんだよ。


もう、あいつを傷つけたくない。


「あなたの立場って…。だからあなた達は馬鹿なのよ!まさかお互い相手からの告白を待ってるの?!立場上自分から言えないからって?!そんなの無駄じゃないの!ああもう腹立つ!それで思いやってるつもり?!ふざけないで!いらなく傷つくだけじゃないの!立場なんて関係ない!男なら多少の勝手は気にしなくていいでしょう?!口ばっかりで、あなたって意外に女々しいのね!華乃ちゃんを思いやってるふりをして、ただ自分が傷つきたくないだけじゃないの!」

「……」


俺って女々しかったのか…。


いや、そこにショックを受けている場合じゃないだろ。

俺は華乃を理由に傷つくことから逃げていたのか。


…そうだな。確かにそうかもしれない。改めて向き合ってみると卑怯だわ。最低だな、俺。


──もし、もしもあいつが俺と同じなら、同じことを思っているのなら、同じことで傷ついているのなら、あいつの傷を癒せるのは俺しかいない。