離婚前提策略婚。【改訂版】

「じゃあ今までなんで運転しなかったのよ!」

「俺の車じゃないし」

「あっ、そっか」


にしても!たまには運転してくれてもいいじゃん!こんな緊急事態じゃない時でも!


「早く乗れよ」

「わたしの車だっつーの」


助手席に乗ると、なんだかすごーく違和感が。


自分の車の助手席に乗るなんてないからなぁ。しかも龍成の運転、なんか不安…。わたしもたいして上手くはないけど。


シートベルトをして発進。

思いの外、龍成の運転は普通だった。


「前は俺にも車あったんだけどな。親父がくれた車勝手に売ったら激怒されて、それからは無くなった」

「当たり前だ」


そりゃ怒るわ。本当にとんでもないやつだな。


「けど火傷って、ほんと華乃ちゃんは鈍くさいですね」

「悪かったわね。好きでこんなに鈍くさいわけじゃないから」

「そんなんで離婚した後どうするんだか。俺みたいに何かあった時、必死で駆け付けてくれるような男を探せよ」

「何が俺みたいによ。龍成よりいい男なんていくらでも…」


って、ちょっと待って。