「華乃ちゃん、うちの社員にならない?」

「──え?」


うちの社員って、このカフェの?


「この店、わたし以外皆バイトの子ばかりじゃない?そろそろ社員増やしたかったんだ。学生さんは卒業したら辞めちゃうし。前から言おうかと思ってたんだけど、華乃ちゃん結婚したら辞めるのかなとか、違う仕事がいいのかなとか思ったら中々言い出せなくて。どうかな?」


店長──!!


「うっ、嬉しいです!逆にいいんですか?!」


めっちゃくちゃ嬉しい!!


「もちろん!一番仕事わかってるし是非!明日にでも契約書書いてもらえる?あと休みの日にでも揃えてほしい書類があるんだ」

「はいっ!うわ~、ほんっと嬉しいです~!この仕事好きだし店長も大好きだし、わたし幸せ!」


涙が出そうな勢いですよ!本気で!


「わたしも嬉しいわ。でも妊娠したら…」

「あ、それはないので大丈夫です」

「仲いいのに?あ、新婚生活楽しみたい感じ?」

「……そんな感じで」


お、思わず顔が引きつり気味に…。


「じゃ、明日印鑑よろしくね。そろそろ休憩あがろっか!」

「はい!」