離婚前提策略婚。【改訂版】

「文句あるなら食べないで」

「食べないでもなにも、食えねぇだろ、これ。罰ゲーム?まさか嫌がらせかよ」


そこまで根性曲がってんのか?こいつ。


「そんな子供みたいな嫌がらせするわけないでしょ。作ってあげただけ感謝しなさいよ」


ムスッとした顔で視線を反らすこいつ。てことは、これが実力…。


「どうやったらこの食材が殺人料理に…」

「だ、だってわたし、料理なんてしたことないもの!」

「したことない?この歳で?とんだお嬢様だな」

「そういうんじゃない!わたしがやろうとするとお姉ちゃんが必ずやってくれるから!一度だけ作ったことあるけどお姉ちゃんの方が断然美味しくて、わたしには上手く作るの無理って悟ったから、それ以来料理なんてしてない!」

「いや、それでもさ、これはひどくね?トーストもできないって、こんなん小学生でもできるだろ」

「トーストはトースターの使い方がわからなくて失敗したの!次はちゃんとできる!」


…どこかで食ってから会社に行く時間はねぇな。


「俺がやる」