「ってか荷造りしとけって言ってただろ。いいからもう降りろ!いつまでこんなとこにいるんだよ!」
…どうしようもないのか…。
大きくため息をつく。用意周到だわ。逃げ道がまるでない。観念してシートベルトを外した。車から降りて鍵をかける。
「…何か作ってって、食材あるの?」
あいつの後をついて歩く。駐車場からマンションへの出入り口の自動ドアで立ち止まり、あいつは慣れた手付きで横にあるセンサーにカードキーを認証させ、ドアが開いた。
「あ~、あるんじゃね?麻友ちゃん気が利くから」
「ねぇ、あんたってマザコン?」
「何言ってんだよ、んなわけあるか」
「だって普通母親を名前で、しかもちゃん付けで呼ばないでしょ」
「それだけでマザコンになるのかよ。俺にとって麻友ちゃんは麻友ちゃん。母親ってより一人の人間としてそう呼んでるだけ」
エレベーターに乗り、ぐんぐん上がっていくスピードを気にしないように下を向く。
「じゃあお父さんは?お父さんも名前で呼んでるの?」
「親父は親父。んなことより、俺にしがみついてなくていいんですか?」
「は?なんで?」
「後ろ」
そう言われて後ろを振り返ると、ガラス張りで外が見える状態だった。
…どうしようもないのか…。
大きくため息をつく。用意周到だわ。逃げ道がまるでない。観念してシートベルトを外した。車から降りて鍵をかける。
「…何か作ってって、食材あるの?」
あいつの後をついて歩く。駐車場からマンションへの出入り口の自動ドアで立ち止まり、あいつは慣れた手付きで横にあるセンサーにカードキーを認証させ、ドアが開いた。
「あ~、あるんじゃね?麻友ちゃん気が利くから」
「ねぇ、あんたってマザコン?」
「何言ってんだよ、んなわけあるか」
「だって普通母親を名前で、しかもちゃん付けで呼ばないでしょ」
「それだけでマザコンになるのかよ。俺にとって麻友ちゃんは麻友ちゃん。母親ってより一人の人間としてそう呼んでるだけ」
エレベーターに乗り、ぐんぐん上がっていくスピードを気にしないように下を向く。
「じゃあお父さんは?お父さんも名前で呼んでるの?」
「親父は親父。んなことより、俺にしがみついてなくていいんですか?」
「は?なんで?」
「後ろ」
そう言われて後ろを振り返ると、ガラス張りで外が見える状態だった。

