「それもあやふやかよ。」呆れ声

「全くめんぼくない。まぁその場を楽しめばいいんじゃないか?お前得意だろ?」

「まぁ〜な、けど叔父貴がいるんだよな〜よくOKしたな?」と頭の後ろに手を組んだ。

「俺が連絡した時は渋ってたよ、けどよ〜花乃杜の名前出したら、即OKだったぞ先に行ってるってよ。」

「ふ〜ん花乃杜財閥だからなぁ〜なんとか取り入ろうとするためじゃないか、叔父貴の会社ヤバイって話だからなぁ〜いっそのこと潰すか?」

「お前怖すぎ。」

カラカラと引き戸の音が聞こえて我に返ってた。

コートを出迎えてくれた男性に渡し、40歳ぐらいの仲居さんに奥の離れに案内された潤哉が言ったとおり叔父貴がお茶を飲みながらアグラをかいて座ってた。
見合い相手はまだ来ていなかった。

「よぉ。」と手をあげた。

「わざわざ、すみません。」と頭を下げた、隣にひいてある座布団に座った。