(マジウザァ、どうすっかな、足にきてるなぁ、ヤバイこのままだと本当にお持ち帰りされる、それでもいいかな) とお酒のせいで思考回路が回らなくなってる。

グーングーンと胸のポケットのスマホがなる。

「チョット待ってね」とスマホを取り出すと真琴ラインが入っている。

『今助けてあげる、少し右手開いて右脇も少し開いて』

(??こうか?)とやってみる。



「アッズ君〜迎えに来たよ〜」と恋人つなぎのように指を絡ませ腕にしがみつき顔を下からのぞきこみニッコリ。

「えーっと姫?」(すごいケバイどう見ても夜の蝶だぞーそれにどうしてここに⁇ 手 あったけーこないだ握られた手だこの感触だ。タバコと酒の臭いが付いているが彼女の香りもする)

「あなた誰?」と女の子達が睨む。

「アズ君の〜恋人の〜ヒメで〜ス、いつも〜お世話になってま〜ス」とにっこり笑顔しかし目は笑ってない。

「あなたが?信じられない、大諏訪さん本当なんですか?」と女の子達はガヤガヤいいだす。

「えッ、そう、そうなんだよ最近付き合い始めたんだよ、仕事中も彼女の事ばっかり考え手がつかないんだよ」握り返し顔をみる。

「そ〜で〜す。だ・か・ら邪魔しないでね〜アズ君行こ」と腕をひっぱり待たせておいたタクシーに乗り込みタクシーは走り出した。