嬉しそうにスマホを持って部屋を出て行く明奈を見送る。


あぁやって堂々とできるのはうらやましい。



あー、早く卒業したいな。



そうしたら、雄くんの隣を堂々と歩けるのかな?


普通に手を繋いでデートして、彼氏彼女っぽいことができるのかな?




なんて、夢見がちすぎかも。


ベッドの上でダラダラして、時間を過ごす。




そして雄くんとの待ち合わせの時間が近づいてきた。


やっと会える……!



ドキドキと鼓動が速くなっていく中、スマホとカードキーを持ち、そっとドアを開けて部屋を出た。