頭を優しく撫でる由良に、落ち着いている自分がいる。



ねぇ、由良。




「……ありがとう」



小さい声でお礼を言った。


聞こえてないかもしれない。



それでもいいや。

なんだか照れくさいもん。





「……頑張れ」




うん。


頑張る。


終わりって自分で決めちゃった時が本当の終わりだから。



私はまだ頑張っていい。



そうだよね?