ーーピーンポーン


リビングから自分の部屋に行こうと腰を上げた時。


インターホンが鳴ったけど、めんどくさいし居留守を使おうと思う。



冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出し一口飲んだ時、居留守をすんなとでも言わんばかりにインターホンが連打された。




……うるっさい!



乱暴にペットボトルを冷蔵庫に戻し、モニターで確認することなくドアを勢いよく開けた。



「誰!?」


「おわっぶねぇ……」


「うるさい!
何であんたがここにいんのよ!」



目の前にいる人物を見て、思いっきり不機嫌な顔になるのが分かる。



「お前ちゃんと開ける前に確認したか?
俺だったから良かったものの不審者だったらどうすんだよ」


「いま、確認せずに開けちゃったことを盛大に後悔してるよ、不審者!」


「は?不審者って誰だよ」


「あんただよ!」