「本城さんって座学得意なのですか?」
誰と話すでもなく、ぽけっとしながら席についていた結愛は急に隣から声をかけられ驚いた。
「えっ、えっと…
相沢さんだっけ?」
「あっ、急に話しかけて申し訳ありません…
ええ、相沢茜です
貴女と同じ水属性の魔法使いです。
あらためてよろしくお願いします」
「そういえば、自己紹介の時に水の属性が使えるって言ってたもんね。
あとさ、同じクラスメイトなんだから、敬語なんて使わなくていいよ?」
「そうですね
わかりまし…わかった、結愛ちゃん!
それで、今まで座学なんてやったことあるの?
魔法薬学なんてこの年齢になってから、
やるものだし…
でも、誰よりも手際がよくて一番いいできだったでしょ?」
「魔法薬学なんて、やったことないよ?
私だって、普通の高校生だもん。
いや、むしろ普通以下かも…」
「やったことないのに、あんなにすごいなんて…!
きっと、結愛ちゃんには魔法薬学の才能があるんだね!
もしかして他の座学も得意だったりして?」
「うーん
あっ、でも歴史は好きだなぁ!
魔法歴史も、普通の歴史も」
「えっ、私一番歴史が嫌いだなぁ…
わからなかったら、教えてもらってもいい?」
「私にわかることなら、何でも聞いて!
あっ、もう始まっちゃう
前向いて待ってないとだね」
気づけばチャイムがなるほんの少し前になっていたので、二人は話をやめそれぞれ前を向いた。

