私は涙が止まらなくなった。 今まで、泣いちゃいけないって。 泣く資格なんかないって。 だけどそんなのは無理で。 堪えてきたものが一気に込み上げる。 『ありがとう』 それを書くだけで精一杯で。 ぺこりと頭を下げる。 「いえ。じゃあ俺は、失礼します。」 控えめにそれだけ言って、ドアが閉まる。 私はしばらく、そこに立ち尽くすしかなかった。