ゆうとくんの話によると、 病院に搬送されてから一時的に意識を取り戻した時、なぁちゃんが書いたと言うのだ。 家族も医師も反対する中、なぁちゃんは手を止めなかった。 震える手で、必死に、ボールペンを走らせて。 医師は、この状態でボールペンを握っていること自体が奇跡だ。あり得ない。 といった様子で見ていたそうだ。 そして最後になぁちゃんは笑った。 穏やかに、眠るように、息を引き取った。