ゆうとくんは、私たちよりひとつ下の学年で、
私が中学3年生の時以来、会っていなかった。
だけど、なぁちゃんに似たその大きな目元と、しゅっとした輪郭が、その人物がゆうとくんであることを物語っていた。
「お久しぶりです。夜分にすみません。」
そう言って律儀にお辞儀をされ、慌てて私もお辞儀を返す。
『全然大丈夫だよ。どうしたの?』
メモ帳とボールペンを取り出して、少し走り気味に書く。
私の声が出ないことは、母から聞いたのだろう。
最初は、戸惑いを見せていたものの、すぐ理解してくれたようだった。
「姉さんから、莉葫さん宛てに。」
そう言って渡された白い封筒。
そこには確かに、“莉葫へ”と書かれた文字。
なぁちゃんの字だった。
その字は少し、震えていたけれど。
