ちょうど日記を書き終えた時、部屋のドアをノックする音が聞こえる。 「莉葫、お客様よ」 そんな母の言葉に、疑念を抱く。 時計の針が示すのは、20:43。 こんな時間に、誰だろう。 そうは思いながらも、階段を降りて玄関へ向かう。 玄関のドアを開けて、私は驚いた。 ドアの前に立っている人物。 それは紛れもなく、 なぁちゃんの弟、ゆうとくんだった。