おいしい話には裏がある

「いや、オレ達も白昼夢見たってか?違うだろっ。今、目の前にいたじゃん!」

捲し立てる珠吏を横目に。

オレは何故か落ち着いていて。

そう遠くない未来で、亜南に会えると確信していた。

必ず会える。

オレの子供として、待ってろよ。

瀬戸の子供じゃねぇからな!


(後日)

「この前、雪杏とオレの子供に会ったぞ。」

『はっ?』

「亜南って名前の男で、雪杏に似てめちゃくちゃ可愛かった。」

『??』

「瀬戸じゃなくて、オレが絶対父親になる!」

『うん…??』

「加賀亜南だ!」

『とりあえず、子供の名前決まってよかったね…?って言ったらいい?』

「まだ童貞のくせに何言ってんだ、お前?!」

「瀬戸うるせぇ。あーパパって呼ばれるのはオレだ!」

「ワケわからん。」

『まっ、いんじゃない?旭日、嬉しそうだし。』

「雪杏、そんな軽く片付けていいのか…?」

『いいのいいの。旭日はちょっと天然だから。そこが可愛いのよ。』

「雪杏、亜南に会えるの楽しみだなぁ。」

end