「────、桐崎雪乃、湊奈輝、篠崎羅偉」
「おお。あいつらじゃん。」
「知り合い?」
「まぁな。」
べつに興味なかったのでそこまで詳しくは聞かない。
しかし、全然私の名前が呼ばれない。
もうこれは────
「篠崎悠哉、そして一年の中で一番魔力が高かった浅月仁姫奈。以上1-Sクラスはこのメンバー。すぐに教室に向かうように。」
「...だろうな」
「もう名前呼ばれない時点で薄々気づいたよ...」
ハァ...とため息をつく。
そしたらどこからか「ゆーうーやー!」と声が聞こえる。
「悠哉より魔力高い人いたんだね!」
「しかも名前的に女子だろ?」
「どの子なんだろーねー?」
髪の毛が水色と白の女の子と髪の毛が茶色の男の子が篠崎のところまで走って私の話をする。
「お前らの横にいるやつだよ。浅月仁姫奈は。」
「「...え?」」
一気に2人ともこっちに視線を向ける。
