「そしたらその翌日、
 タケシ君が転校するって
 先生からクラスに
 報告があったの。」

『うわー…』


「あたし、
 すっごい落ち込んで。
 その日は
 引越しの準備とかで
 学校いなかったから
 家まで会いに行ったんだ。

 けど、タケシ君は
 出てきてくれなかった。
 『昨日家に
  居なかったから』って。

 結局、タケシ君に
 バイバイも言えずに
 すごい切ない初恋で
 終わっちゃった。」



『…小1だろ??
 切ないなあ;』


「――……、
 実は、続きがあるの。」



『…まじっ?』