勇介……、
隠れモテ期じゃん(笑)!


勇介きづいてんのかな…。
でも、調子のりそうだから
絶対教えてやんない!


それにしても付き合うって
何だか大変なんだな…。


―――――――…


『良かったじゃん。
 友達できて。』


帰り道、勇介が隣で言う。


「永井春奈ちゃん。
 ハナって呼ばれてるけど
 分かる?」


『あー、知ってる。
 1年のとき、クラスの子が
 「ハナー」っていつも
 言ってたし。』

「へぇー……。」


たぶん、その“クラスの子”って
勇介のこと好きだった
ハナの友達じゃん。


「勇介こそ、
 新しいクラスどうなの?」


『普通だよ?
 友達っつーか、部員とは
 絶対誰かと一緒になるし。』

「それもそうか。」

『潤ちゃんも
 同じクラスだし(笑)?』


そんな勇介の言葉に
吹き出す私。


「そういえばそうだったね!」

『新しいクラスでも
 相変わらず男前な潤ちゃんだよ。』


「そっか、良かった!」