「う~ん…。
 勇介の言う“甘える”って
 どんな感じなの?」


『やけにストレートな質問
 聞いてきたね?(笑)』


「だって分かんない。」


すると勇介は
横にいる私を引き寄せた。

『そーだな~…。
 甘え上手じゃないから
 俺も分かんないけど…。』


「勇介はよく甘えるじゃん。
 淋しがり屋の
 猫みたいだよ?
 ゴロゴロ喉鳴らしてさ。」


私が勇介に寄り添ったまま
クスクス笑うと、
ゴツっと軽く頭突きを
食らってしまった。