―――――… 「今日はありがとね。 メイプルも 大事にするね。」 家の前に着いて 私は微笑んで勇介に言った。 『うん。また明日な。』 「気をつけてねっ」 私は去っていく 勇介の後ろ姿を見ながら、 メイプルの手で 小さく手を振った。 少し見送ったところで 私は家の門に手をかけて 中に入ろうとすると、 走ってくる音がした。