「待って待って! 頑張って立つから 手貸してっ」 私がそう言うと 勇介はそっと手を伸ばした。 ゆっくりと立ち上がると 呆れて笑う勇介がいた。 「ありがと! それじゃー…、 男らしく手を貸してくれた 勇介にご褒美を!」 いつか言われた一言を 勇介に言うと 急に態度が変わって かしこまる勇介(笑)。 「…目つぶって?」 私がそう言うと 勇介はゆっくりと目をつむる。