‐部恋。 Round 02‐



「待って待って!
 頑張って立つから
 手貸してっ」

私がそう言うと
勇介はそっと手を伸ばした。


ゆっくりと立ち上がると
呆れて笑う勇介がいた。



「ありがと!
 それじゃー…、
 男らしく手を貸してくれた
 勇介にご褒美を!」


いつか言われた一言を
勇介に言うと
急に態度が変わって
かしこまる勇介(笑)。


「…目つぶって?」

私がそう言うと
勇介はゆっくりと目をつむる。