‐部恋。 Round 02‐



『いい加減立てよ;(笑)』


私はギュッと
勇介の手を掴むと
ハッとした。



『おい、お前な;
 自分の力で立てよ;
 重いから(笑)』


「腰が…;」

『は??』

「ほんとに腰が抜けてる(笑)」


思った以上に
メイプルのタックルは
自分の体には驚いたらしく、
初めて本気で
腰を抜かしてしまった。

…情けない(笑)


『おばさんかよ;
 おい、メイプル。
 おばさん置いて帰ろうぜ。』

そう言ってメイプルを
取り上げようとする勇介。