私は小走りで
道を走っていると
横から巨大なものが
飛んできた。
「………っっっ!?
なにっっ!?」
私は思わずしゃがみ込むと
目の前には横たわるメイプル。
横から飛んできたのは
メイプルだったのだ。
『なに腰抜かしてんだよ、
ばーか。』
声のする方を見ると
電信柱の影から
出てきたのは勇介だった。
私はメイプルを抱きかかえて
勇介に目で訴えると、
『メイプルと俺は
寂しく帰ってたんだからな!
お前は怒るしかくナシ!』
「メイプル投げること
ないでしょー?
こんなに可愛いのに。」
私はメイプルの汚れを
払ってあげていると、
勇介は手を差し伸べた。


