‐部恋。 Round 02‐



私は小走りで
道を走っていると
横から巨大なものが
飛んできた。


「………っっっ!?
 なにっっ!?」


私は思わずしゃがみ込むと
目の前には横たわるメイプル。

横から飛んできたのは
メイプルだったのだ。


『なに腰抜かしてんだよ、
 ばーか。』


声のする方を見ると
電信柱の影から
出てきたのは勇介だった。


私はメイプルを抱きかかえて
勇介に目で訴えると、

『メイプルと俺は
 寂しく帰ってたんだからな!
 お前は怒るしかくナシ!』


「メイプル投げること
 ないでしょー?
 こんなに可愛いのに。」


私はメイプルの汚れを
払ってあげていると、
勇介は手を差し伸べた。