「なにがいいかなー? あ、キミが着てる服って サッカー部の ユニホームだよね?」 『うん! かっこいいでしょ?』 「……うん。 かっこいい。」 私は涙が溢れてきそうで グッと堪えた。 『…………。』 「…名前はメイプル君。」 『メイプル…?』 「楓って言葉はね、 英語で“maple tree” っていうんだよ。 だから…メイプル君。」 私はメイプル君を 抱きかかえて 下を見下ろした。 すると下には 懐中電灯を持った部員たちが 集合していた。