そこには… 1匹の大きなテディベア。 廊下の真ん中に 座ってこっちを見ていた。 『マナちゃん。 いっしょに かえろうよー。』 テディベアが 少し甲高い変な声で 話し始めて、 私は思わず クスッと吹き出す。 「こんなに寒いところで 何してるの? キミの名前は?」 私はテディベアの前に しゃがみこんで 話しかけた。 『な、なまえはー…; マナちゃんが きめてほしいなぁ。』 あきらかに 聞こえてくる方向は 部室の下からだった。