川上先輩の胸の中で 涙する健ちゃんを 2人は微笑ましそうに 見守っていた。 「2人とも大学生に なるんですよね~。」 2人は別々の大学だけど 志望していたところに 入学が決まったのだ。 『あたしたちも バラバラな道に なっちゃうけど、 時間さえ合えば 愛奈に会いに行くからね。』 メグさんは優しく 私に声をかけた。 『北山くんと仲良くね♪』 由香さんは内緒話のように 私に耳打ちをした。 そして由香さんとギュッと 抱きしめ合った。