「もらい泣きも 反則だからビンタ。」 『なんでまた急に…。』 潤ちゃんは不思議そうに 私に言う。 「先輩たちがいなくなるのは もちろん寂しくて たまらないんだけど、 もうしっかりしなきゃ いけないの。 助けてもらって ばっかりだったし、 笑顔で送ってあげたいだけ。 泣いてたら うまく話せないしね。」 『長川らしいなー。 お前、男らしいっ!! かっこいい!(笑)』 そう言って健ちゃんは 感心したように 腕を組んで頷いていた。