―――――… 私はそんなことを 思い出して口を開いた。 「あの引きつった笑顔は ワサビ入りを 恐れてるんだよ…。 先輩達…。」 『ワサビ…? お前、 なんの話してんの?(笑)』 去年の話だから もちろん何も 知らない健ちゃんは 首をかしげていた。 ―――… 部活が終わって 部員達は笑みを浮かべて 私の前に並んだ。 「今年のバレンタインは……」 私がもったいぶって みんなに微笑みかけると 部員たちも期待して 私に微笑みかける。