「――…もういいっ!」 私は悔しさでいっぱいで 勇介を置いて 早歩きで坂をくだった。 あんなにその気にさせといて からかうなんて 絶対なめられてる!(笑) さっきまでキスひとつで 顔真っ赤にして 照れくさがってた奴に 騙されるなんて……。 悔 し い ! 私はズカズカと 坂道を下っているのに、 追いかけてくる音が 全くしない……。 絶対に 振り返らないんだからね! 負けず嫌いな私は なんかもう必死で…;(笑)