『何も言わなくても 分かるんだからねっ! これ考えたの――…、 愛奈でしょ?』 由香さんは 抱きしめたまま 優しく尋ねた。 「私も部員も、 メグさん・由香さんには すごく感謝してるんです。 それに部員たちがいないと こんなに良い物は 出来ないですよ。」 『――…北山勇介!!!』 ――――…!? ―…突然、 メグさんが大きな声で 勇介を呼んだ。 私と由香さんは メグさんの方を 振り返って見る。