『――…なにこれ; すでにボロボロじゃん…』 メグさんは笑って 大事そうに お守りを見つめていた。 メグさんの目からも 涙が溢れていたんだ。 部員たちは 私の裁縫セットを借りて、 時間があるときに 1針ずつ部員たちが 針を入れたんだ。 たった1つのお守り。 でも、 そのお守りを作ったのは 総勢30名。 2人が今 号泣しているのは 説明しなくても 伝わったからなんだ。