「俺んち来いよ」

と誘われるままに安部の家にきてしまった。

飲み直そう言われてソファでまたちょこちょこ飲んでいる。

さっきの居酒屋とは違い隣で肩がつくぐらいの距離で座っている。

ちょっとだけ酔っていると言うこともありくっついてしまう。

そして顔をじっと見てしまう。

「酔ったのか?」

「ちょっとだけ」

「今日、俺の事を好きになってその日のうちに付き合うってすごいよな」

「ね。
でも好きになったら安部が何してても気になるしかっこ良く見えちゃってもう大変なの。

今もずっとこうして顔を見ていたいしくっついていたい」

「俺は結構前からお前とこういうことひたかった」

と言ってぎゅと抱きしめられキスをされた。

何度が啄むようなキスをしたあと安部の唇が首筋に移動する。

「う…うん」

甘い声が出てしまう。

すると抱き締めていた手を外し胸の辺りに移動する。

酔っているとこもあり私も声が出てしまう少し大胆になってしまう。

「今更だけど…幸が欲しい…」

なんて艶っぽい目で言われたら

頷くしかない。

「優しくしてね」

なんて可愛くいってみたけど優しくなんてされなくても良いと思ってた。

「やべ。
可愛すぎて優しく出来ないかも…」

と言って安部は私の体を熱くさせていった。


朝起きると横には気持ち良さそうに寝ている安部が寝ている。

「おはよう」

って声をかけてみたら

眠そうな目でかすれた声で

「おはよう」

と言ってくれた。

それだけで満ち足りた気分になる。安部は私を抱き寄せて

「あぁ気持ちいい。幸せ。」

と笑ってくれる。

そして思う。

恋に落ちたらちゃんと相手に気持ちを伝えれば良いのだと。