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「ねぇ優。」


「ん?」


「遠出するんでしょ?」




綾は何か言いたげに聞いてきた。




「3泊くらいで行くか。」

綾の顔を覗き込みながら言うと




「うんっ」


嬉しそうに顔を綻ばせて笑った。





「前も言ったけど涼しいとこがいい。」



綾はとにかく涼しい所に行きたいらしい。





「東北のいとこの家に泊まる?」


「えっ。いいの?それっ。」




綾は目をキラキラさせながら
前のめりになって話にのった。





「いいよ。」


「やったぁ!決定ね!」





綾はパッと立ち上がって
嬉しそうに飛び跳ねた。